日本に「心から謝罪」求めながら「友人になりたい」 理解に苦しむ韓国大統領の説明

【ソウル=名村隆寛】韓国の文(ムン)在(ジェ)寅(イン)大統領は10日の年頭記者会見で、慰安婦問題をめぐる日韓合意への韓国政府の新たな方針について「外交的な問題で十分満足できなくても現実的に最善の方法」と強調した。

日韓合意では慰安婦問題の「最終的・不可逆的な解決」を確認している。しかし、文氏は「公式合意という事実は否定できないが、慰安婦問題は誤っており解決せねばならない」と理解に苦しむ説明をした。

韓国政府の日韓合意に対する方針に日本政府や世論が強く反発していることは10日も韓国メディアが伝えていた。

大統領府当局者は「大統領も知っている」と話していたが、その上での発言であり、「心からの謝罪」をさらに日本に求めた。日本側の意向やこれまでの努力に配慮しているのか疑わしく、韓国国内だけで通じる主張だ。

文氏は冒頭の演説約25分のうち、約18分を雇用や韓国経済など国民問題に割いた。韓国民の暮らしが改善しなくても、文氏は今年に入っても72%もの高い支持率を維持している。

文氏はこの世論を背に受け、日本が慰安婦問題での事実を認め、心から謝罪、教訓とし、再発防止に向けた国際社会と努力をしたときこそ「元慰安婦らが日本を許すことができ、問題が完全に解決する」と考えているという。

一方で、「日本とは心が通い合う真の友人になりたい」という文氏。その言葉を日本の世論が理解すると信じ込んでいるようだ。